女子大生が本とか映画の感想を言うブログ

すっかり読書離れしてしまった女子大生が本を読まんとするブログです。たまに映画も見ます。あらすじや感想を載せていきます。

大学でも勉強したし、太宰治「皮膚と心」の感想を言う

もう年末ですね!!

今回は太宰治「皮膚と心」を読みました!(青空文庫で読めます!)

 

皮膚と心 (青空文庫POD)

皮膚と心 (青空文庫POD)

 

 

さて、前にも申し上げたかもしれませんが、私は文学部!!日本文学科(国文学科)!!の!!女子大生!!!!!です!!

 

で、なにを専門でやってるかというと、今回の太宰治「皮膚と心」なんですよ!!!!

 

というわけで、今回は太宰治「皮膚と心」で書いていきますよ〜〜!

ここからはネタバレありです!

 

 

あらすじ

ある日、主人公の「私」に原因不明の吹出物ができてしまう。「私」は昔から皮膚病にだけはなりたくない、と考えていて、非常にショックを受ける。少し前に結婚していた夫である「あの人」に吹出物を見せ、「ぬかにかぶれたのかもしれない」と納得させるが、吹出物はどんどん悪化していき…。

 

 

感想

昔、私は、太宰治が好きじゃなくてですね…。(唐突)

 

人間失格』を中学校時代に読んでから

「なんだこの!!!!!憂鬱マン!!!!」

と苦手意識を持ってしまってからは嫌厭してました。(アホすぎる感想)

 

よく文学部に入れたなって今でも思いますが、そんな私でも、この「皮膚と心」を読んでから好きになったんです!

 

なので、是非是非、「太宰治暗いねん!!」って苦手意識を持ってる人は、この作品とかを読んで見てほしい!

他にも『ヴィヨンの妻』とか『女生徒』とか、女性目線で書かれてる話はオススメです!面白いですよ!

まぁ別に明るい話ではないですが。

 

なんといっても、この主人公の「私」プライドが高くて自意識過剰なんですよ。 

ちょっと共感できちゃう〜!!!!!

 

 

読んでるうちに

「あぁ〜〜〜!!!自分のことを卑下して、その卑下してることに対してプライド持っちゃうことあるよね〜〜!!!そのプライドに気づくとめっちゃ辟易するよね〜!!!」

と思います。

 

 

少しだけ論文を読んだ感覚で言うと、この「皮膚と心」という作品、ジェンダー的な見方で見られることが結構多いです。

 

「肌や見た目を気にする女性」とか「ヒステリックな女性」とか。

 

こういう世間一般の「女性」のイメージが結構つまってる作品なんですよね。

 

 男性がこういうの書くと嫌な感じになりそうですが、そうでもないんです!

 

 

この作者の男性である太宰治はこの作品に対して、

「皮膚と心」は昭和十四年に書いた。私は男のくせに、顏の吹出物をひどく氣にするたちだつたので、こんな作品を思ひついた。

と言ってます。

太宰も肌荒れとか気にする方だったんですね〜。

 

そういう女性的な繊細さを持っているからなのか、太宰の女性主人公の小説、女として読んでて全然嫌じゃないんですよね。

 

男性作家作品なのに、意外と共感できちゃうところとかがあるんです。

 

 

女々しいからこそ面白い、良い、って感じる作品です!

 

最近で言うと、back numberの曲の歌詞とか死ぬほど女々しいじゃないですか(褒めてます)

(ちなみにback numberは「バンドマンに彼女を取られたから」という理由で結成されたとか…女々しすぎて爆笑してしまいます(褒めてます))

(ちなみに「逃した魚」とか「あとのまつり」とかの時期が一番女々しくて良いです。アルバム名からして女々しい(褒めてます))

(こんなに言ってる割に最近の曲はマジでわかりません)

 

 

そういうイメージで、太宰治の作品も死ぬほど女々しいからこその良さがあるんですよ。(なんぞそれ)

 

あまりにまとめが雑な気もしますが、「皮膚と心」は現代に伝わる「女々しさ」の魅力がある作品です。

 

ということで、太宰治「皮膚と心」、暇だったら是非読んで見てくださいね〜!

 

 

 

 

↓280円で買えるので手元に是非!「皮膚と心」が入ってます。

 

桜桃 (280円文庫)

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逃した魚

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あとのまつり

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