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女子大生が本とか映画の感想を言うブログ

すっかり読書離れしてしまった女子大生が本を読まんとするブログです。たまに映画も見ます。あらすじや感想を載せていきます。

奥田英朗が大好き女子大生が『家日和』読んだ感想①

 

奥田英朗『家日和』を読みました!

 

家日和 (集英社文庫)

家日和 (集英社文庫)

 

 

家に関する短編が六編入っています。

 

高校時代から奥田英朗の文章の軽いタッチが好きです。

奥田民生も好きだし、奥田好きなのかもしれない、と思います。

奥田民生も軽いタッチだしね。

 

ちなみに英朗とかいて「ひでお」と読みます。

えいろうって読まないようにお気を付けて。

 

ざっと経歴について説明していきます。

1959年生まれ。

もともと雑誌編集者やコピーライターをやっていた方です。

2004年に『空中ブランコ』で直木賞をとっています。

また、今回読んだ『家日和』は柴田錬三郎賞をとっています。

 

この記事ではそのうちの二つ

サニーデイ「ここが青山」について感想を書いていきますよ~!

 

以下、ネタバレを含む感想・あらすじがあるので、読む方はご注意を。

 

 

サニーデイ

一言で言うと:特に張り合いのない生活をしていた主婦が、「ネットショッピング」にハマっていく話。

 

あらすじ

主人公の女性は、ごく普通の主婦。要らなくなった折り畳みテーブルの処分で、ネットショッピングを利用することにする。一度利用してみると、案外買い手は優しい。「あなたのオークション評価」として、買い手から評価されるのだが、初めての評価で「非常によい」をもらうことにより、普段褒められない主婦の意欲に火がついて……。

 

感想

面白かった!

やはり奥田英朗の話はトーンが好きです。

作中で「奥山英太郎」という作家のサイン本を売るエピソードがでてくるんですが、いうまでもなく「奥田英朗」のもじりですね。

その作家の小説を「愚にもつかないお笑い小説」と表現していたのは個人的にとても好きでした。

この短編集の最後に入っている作品にも自分を下げるような描写があったのですが、男性作家の本って「オッサン」ならではの自虐があって好きです。

夫の大事なヴィンテージのギターを売ってしまって、大変な事件が起こりそうな、とてもハラハラする展開

こだわりの品なので、下手したら離婚されかねません。

これが乃南アサの短編だったら、もう殺人まで発展しそうです(偏見)。

しかし、さすがの奥田英朗

すっきりとまではいかないまでも、安心できるラストでした。

ここで乃南アサの例をだしたのは、乃南アサの短編集『家族趣味』を彷彿とさせる作品だったからです。

この短編集についても読み返していつか感想を書きたいですが、何かにハマッで引き返せなくなる、『趣味』と『狂気』の話が集まってる短編集です。こちらも面白いのでぜひ。

脱線しましたが、一編目の「サニーデイ」はハラハラ感から安心、という形をたどるのが「イン・ザ・プール」を書いた奥田英朗らしく(?)、この人の作品がやっぱり私は好きだああ~~~!って思いました(コナミ

 

女子大生のひとこと

主婦になると認められなくなるのはしんどいので、何か趣味を持っておこう……。

 

 

「ここが青山」

一言で言うと:会社が倒産したけど意外と楽しい主夫業

 

あらすじ

会社が倒産してしまった男性が主人公。妻が職場復帰することとなり、暗黙の了解で自然と家事をし、主夫になる。周りからは「会社が倒産してしまって苦労しているご夫婦」に見られるが、彼自身は案外家の居心地がよく、家事も楽しく、「ここが青山でもいい」と思う。

 

感想

この話、『短編工場』という短編集に入っていたのを読んだことがあり、今回再読です。

というか、この話が好きで、これが入っているから『家日和』を購入しました。

 

タイトルの「ここが青山」ですが、

「人間いたるところに青山あり」ということわざから来ています。

にんげんいたるところにあおやまあり」

ではなく

じんかんいたるところにせいざんあり」

だそうです。私もこの小説で知りました。

だからタイトルは「ここがせいざん」となります。へ~って感じですね。

 

さて、この作品が一番好きな理由なのですが、なんとなく、筆致がすき、というのはもちろんあります。

『家日和』の短編、全部読みやすいのですが、その中でもこの話は一番読みやすかったです。

 

あと、なんで好きなんだろうと思ったときに、こういう男っぽくない男性が好きなだけかもしれん……とも思いました。

あとは、気づかぬうちにジェンダーババアになっていっているのかもしれません。

こういう主夫とか、働く女性とか……そういうジェンダーレス的な考え方が、世の中の流れに従って気づかぬうちに大好きになっているのか……?

 

主人公の男性が家事に面白みを見出していくのが非常に自然なことに思えて、「こういう人なんだな」「ここが彼の青山なのかもな」という感じが、読んでいて伝わってきます。

家事が楽しそうに見えるので、家事が楽しくない人は触発されて楽しくなるかもしれません(この予想が外れても責任はとれません)。

最後に、「息子とのブロッコリー対決が一番の見どころですよ」という、ナンダソレな情報だけお伝えしておきます。

 

女子大生の一言

家事も仕事も向いてれば楽しいのだろうし、青山、見つけたい……。

 

 

 また次の二編は今週中に更新します!

 

更新しました!次の記事はこちらです。

奥田英朗 『家日和」② - 女子大生が本を読んでみた

 


『家日和』リンク

奥田英朗 『家日和』① - 女子大生が本を読んでみた←イマココ

奥田英朗 『家日和」② - 女子大生が本を読んでみた

奥田英朗 『家日和』③ - 女子大生が本を読んでみた


 

家日和 (集英社文庫)

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イン・ザ・プール (文春文庫)

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空中ブランコ (文春文庫)

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家族趣味 (廣済堂文庫)

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