【感想】『聖なる夜に君は』を季節外れで女子大生が読んだ
こんにちは〜!
今回は短編集『聖なる夜に君は』を読みました。
題名からしてわかりますがクリスマスに関する短編が入ってる本です。
響き的に幸せハッピーなリア充話がわんさか入ってそう。
ですが、実際はしんどい話も入っていたりします。
今回はその中でも私の大好きな奥田英朗の「セブンティーン」の感想を書いていきます〜!
あらすじ
高校生の娘を持つ由美子という女性が主人公。
ある日娘の明菜が、クリスマスイヴに友達の家に泊まると言い始めた。友達の家なんて嘘だ。最近彼氏ができたことも知っている。由美子は、母親としてどのような態度を取ればいいのか悩む。そんな時に、友達の愛ちゃんの母親から「クリスマスにお世話になるようで」と電話がかかって来る。
冒頭
子供は昔のことなんて少しも覚えていてくれない。三歳の誕生日にキティちゃんのリュックを買ってあげたことも、五歳の誕生日に手作りケーキを焼いてあげたことも、七五三で十万円もする着物を着せてあげたことも、高二になる明菜はきれいに忘れてしまっている。
感想
また奥田英朗かい!って感じですが、好きだからしょうがないですよね。
というか、奥田英朗目当てでこの本を買ったことすらバレていそう。
テーマからして面白かったです。
17歳の娘がクリスマスに彼氏と止まることを画策するのに気づく母親の話。
また、奥田英朗らしい言葉回しの心理描写が魅力的な作品でした。
私は結婚もしてない女子大生なのでアレですが、娘ができたらこんな気持ちになるのかなぁ、なるんだろうなぁという気持ちになりました。
結局母はどうするのか
あらすじで言いましたが、友達のお母さんから電話が来た時、母の由美子さんがどう出るのか気になりません?
最終的に母由美子は、娘の明菜の外泊を黙って許します。
見て見ぬ振りをするんですね。
まぁそこに至るまで、夫にクリスマスに出かけようとけしかけたり、友達の家に電話をかけようと悩んだり、他にも、部屋を漁って勝手に彼氏の見たりとか、手紙を見たりとか…。
まぁいろいろ奔走するんですが。
友達のお母さんから電話がかかって来た時、
「高校生が外泊するなんて、本当はいいことじゃないんでしょうが……」
明菜と愛ちゃんは、2人別々に外泊するつもりでいる。それぞれの彼氏と一緒に。どうしよう。なんて答えよう。
このシーンなんですよ!!山場!!!
めちゃめちゃネタバレでアレですが!!!(うるさい)
「いいえ、いいんですよ。うちなら」由美子はとっさに答えていた。それも明るく。「どうせ夫は帰りが遅くて、息子は塾ですから」
結局こうやって、娘の外泊をだまって許してあげちゃうんです。
母〜〜〜〜!!!!!!
母心難しい〜〜〜〜!!!!
私だったら嘘まではついてあげないなぁと思います。
ていうか、このシーン、いつ読んでもすごい度胸だな……。
相手のお子さんがボロ出したら「とんでもねぇ母親だ」って噂たちそう。
高校生だとそんなにママ友とかないからいいのか?
そんなこんなで明菜と友達の愛子ちゃんは救われたわけです。
ラストシーンの良さがすごい
なんて雑な見出し!!!
引用していきます。
「気をつけてね」
由美子は薄く微笑んで言った。いろんな気持ちを込めたつもりだった。
自分を大事にね、理解ある親で感謝しなさいよ、いい女になるんだよ、悔いのない青春を送ってねーー。
ひぇえ…おかん……。
いうまでもないと思うのですが、この、「理解のある親で感謝しなさいよ」って、子供の嘘を許してあげて、見ていてあげるってそうそうできたことじゃないですよね。
親ってそういうもんなのかなぁとか思います。
人間らしくも尊敬できる親像が作品内でできててすごいです。
面白かったです。
短編ということもあって、全体を通してテンポがよく面白かったです。
テーマもすごくキャッチー。
さすがとしか言えない作品でした(笑)
今回読んだこの『聖なる夜に君は』に入ってる作品は結構面白そうなので、また読んだら感想を書いていきます!
ではでは〜!
【感想】結構眠れる方の女子大生が「今日はぐっすり眠りたい。」読みました
こんばんは〜!
現役女子大生です!!今日はこんな本を読みました。
細川貂々著『今日はぐっすり眠りたい。』です!
どっかで見たことある絵柄だな〜と思う人がいらっしゃるかもしれません。
この細川貂々さん、映画化もされた有名作品、『ツレがうつになりまして。』、略して「ツレうつ」の作者さんです。
私このシリーズが好きでして、その流れで買った本が『今日はぐっすり眠りたい。』でした。
今回はこの『今日はぐっすり眠りたい。』の感想を言っていきます!
どんな本?
眠れない人による眠れない人のための本。
出版年より5年前に一度発売されたものを再編したものである。
- 眠れないときの過ごし方
- 毎日の生活を見直してじょうずに眠る
- +αのひと工夫でじょうずに眠る
- てんちゃんのまわりのあんな人・こんな人
- あとがきに代えて
という構成になっている。
感想
もともと『ツレがうつになりまして。』が好きで読み始めたのですが、ツッコミどころが多かったです。
眠りのエッセイとして、内容は結構役に立つものもありました。
私が実行して個人的に成果が出たものもご紹介しときます。
寝れるようになるか
最終的にはやるかやらないかですが、ちゃんと書いてあることを実行したら睡眠の質が改善されると思います。(主観)
『今日はぐっすり眠りたい。』には、結構いろんな知識が載ってて役立ちそうな印象でした。
ツボとかアロマとかって、
「わざわざ調べるほど効果を信用できね〜!」
って人が結構おおいイメージですが、本に載ってると結構面白く読めるんですね。
構成が謎
構成が謎なのが気になってしまいました…!
寝れないひとのための本なのに一番始めに「眠れないときの過ごし方」などが来ていると、
「そんなのはいいからはよ寝方を教えてくれや〜」
ってなってしまいそう。
これは「紹介したものをやっても眠れないときはの過ごし方」とか言って最後に載せた方がいいのでは?という。
あとがきにかえて、でも書いてあるんですが、「つれうつ」 より5年前に書かれたのがこの『今日はぐっすり眠りたい』だそう。
なので、細川貂々さんも
5年前の自分って、なんだかもう一杯一杯っていうか。読み手のことを考えた筋運びになっていなかったり、どうでもいいことをぐちぐちと描いていたり。
とおっしゃってます。
ツレさんが鬱真っ只中の時期なんでそりゃそうだですよね。
(あと個人的に夫をツレと呼ぶ系のひとは苦手です)
個人的に効果があったやつ
4コマ漫画で紹介されてるやつなんですが、
「枕をね
起きる時間の
数だけ
たたくのっ」
ってやつでした。
枕を起きる時間の数字に合わせてぽんぽんと叩くと自然に目がさめる、とのこと。
私は勝手に「寝る時間数分」にかえてやってましたが、効果がありましたよ!
朝弱い人、起きれない人にオススメです!
いつか「ツレうつ」の感想も書いていきます〜!
ではまた〜〜〜!
【感想】超大作『沈黙のwebライティング』を文章好きな女子大生が読んだ
どうも~!
女子大国文科在籍の女子大生です。
さて、今回は『沈黙のwebライティング─webマーケッターボーンの激闘―』を読みました!
沈黙のWebライティング ?Webマーケッター ボーンの激闘?〈SEOのためのライティング教本〉
- 作者: 松尾茂起,上野高史
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: 単行本
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ぱっと見、分厚くてちょっとお高い本、だとビビってしまうかもしれません。
しかし、高校時代参考書が好きじゃなかった私でもちゃ~んと最後まで読み切ることができましたよ!
今回の記事では『沈黙のwebライティング―webマーケッターボーンの激闘―』のあらすじと感想を書いていきます!
ちょっとしたネタバレもあるのでご注意を!
どんな本なの?
「webライティング」について、計631ページに及んで書かれた本。
基本的にキャラクターのフキダシ会話調で進んでいく。
こちらは二作目で、『沈黙のwebマーケティング―webマーケッターボーンの逆襲―』が一作目となる。
もともとHPに掲載されているもので、そちらに書きおろしを加えたものになる。
あらすじ
須原にある老舗の旅館「みやび屋」。
みやび屋は先代がなくなり、サツキという女性が若女将として経営していた。
しかし、サツキの運営するみやび屋HPからの予約は非常に少なく、経営が危ぶまれる。
そんな中、かつてミュージシャンを目指してきた弟のムツミが東京から帰ってきて、HPを改変することになる。
しかし、客として泊まっていた謎の男、“ボーン・片桐”が突然「この旅館のサイトは危うい」と訪れてくる。
感想
毎回言ってる気もしますが、
超面白い!
基本的にライトノベルや、読みやすい本を馬鹿にしていたような部分があったのですが、テンポのいい会話調の作品がこんなに面白いとは思いませんでした。
webライティングの参考書としても、初心者の私は大満足です。
ライティングにこだわらないぜ!webマーケティングについて知りたいぜ!って人は一作目『沈黙のwebマーケティング―webマーケッターボーンの逆襲』のほうから読んだほうがいいのかも?
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション
- 作者: 松尾茂起,上野高史
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私はライティングに興味があったので今作から読みましたが、今作からでも非常に面白かったです。
ただ、「作品は一作目から読んでナンボ」と思っているので、一作目から読めばよかったかな、とすこし後悔。
いつか絶対に一作目も読みます!
ブログからSNS、普段文字を書かない人まで役に立つ本
この作品は「webライティング」に興味のある人にとどまらず、文章そのもので人に何かを伝えたい、と思う人ならだれでも楽しめます。
自分の文章にはこういうのが足りないんだなぁ、とか気づくことができます。
ここからは個人的な意見ですが、人と会話をする、プレゼンをするタイミングにも参考になる知識がつまってます。
人にものを読ませるのも、なにかを話すのも、相手に興味持ってもらわなきゃできないし、その辺のスキルがつくのかなと思いました。(小並)
個人的に感動した「論理」の話
最近友人に「お前は論理的じゃない」と言われて
はぁぁぁ!??普通じゃ!!!!!!!!
とその場ではムキになった私ですが、
「言われたからには直したい……論理的な文が書けるようになりたい……」
とひそかに闘志を燃やしていました。
『沈黙のwebマーケティング―webマーケッターボーンの激闘―』によると、
論理的な文章とは相手の心との間に“理解の架け橋”が築かれている文章を指す。
とのこと。
じゃあ論理的な文章ってなに?ってなりますよね。
論理的な文章は、基本的には「主張(結論)」「理由」「根拠」の3つの要素で構成されています。
ふむ……。
「主張」「理由」「根拠」ねぇ……それってどうやったら書けるの?
ってなりますよね。
論理的な文章を書きたいときにオススメしたいのが「セルフディスカッション」と「セルフディベート」を行うことです。
これらは自分が読者(客観)の視点に立ち、自分の主張に対して「なぜ?」という意見をぶつけて自問自答による議論を行ったり、反論意見をぶつけたりすることを指します。
へ~~~~~!!!
そういうのをやればいいのね!
と、こんな風に、論理的な文章を書くコツが書かれていました!
これを実行するぞ~~~~!!!
こういうスキルって、文章だけに限らずモノを伝える時にもつかえますよね。
こんな感じでいろんな手法やコツが紹介されていますよ~!
王道ヒーローモノのストーリーが面白い!
結論から言うと面白いストーリーでした!
単純勧善懲悪王道ストーリーで退屈しそうなものですが、それもさまざまな人が感情移入しやすいように、あえてテンプレ化してるんだろうな、と感じます。
深みがあるかっていうとそうじゃないです。しかし、軽いからこそ、指南書の役割をじゃなしない、ちょうどいいボリューム感になっています。
戦うものが大きいことや、ヒーローのキャラクターが魅力的なところ、また、前作から引き続きらしい敵がポケモンの「ロケット団」的な小悪党でちょっと面白いです。
前作だとそうでもなかったのかな?
なによりもテンポの良さがイイ!!
会話調や本の中のデザイン、文量のバランスがめっちゃいい。
最高に読みやすいです。
作品内にも書いてありましたが、つっこみどころもありSNSでバズりそうな内容になっています。
面白かったのでぜひ前作も読んでみようと思います!
ではでは~!
話題の「この世界の片隅に」を見た映画慣れしてないJDの感想
映画、「この世界の片隅に」見ました!
最近ちょっと映画見るようになりまして、有名だし見に行っとくか〜と思って。
と、言うわけで今回はすこし映画の話です!
本のブログなのにすみませんすみません!
以下ネタバレありの感想です!
あらすじ
「すず」という一人の女性の人生を描いた作品。
子供の頃の不思議な体験から、結婚、その後の戦時中日常生活が語られます。
感想
映画館で一度は見てほしい作品です…!
小さく、クスッとホロっと来るような映画でした。
オープニングとして流れる「かなしくてやりきれない」、初めて見たときはなんとも思いませんでしたが、2回目以降はこっそり泣くことになりそうです。
押し付けがましくない戦争もの
「この世界の片隅に」は俗に「戦争もの」と呼ばれるものです。
ただ、「火垂るの墓」とは一味違います。
「火垂るの墓」は悲しすぎて見てられない……辛さが前面に出すぎて見るのに体力を使いすぎる…。
って人こそ、見る価値がある映画です!
(もちろん火垂るの墓も名作ですが!)
戦争の悲惨さを前面に押し出す、というわけではなく、「戦時中を生きる人」が中心に描かれています。
人間の強さとか弱さとか、そういう部分に焦点が当てられているんです。
辛いことがあっても、それが日常になってしまうし、悲しんだところで日常は変わらない。
そんなふうに生活してるのを感じさせる主人公の「すず」さん。
戦争が終わった日のシーンが、すずさんの感情が一番出ていてよかったです。
このすずさんや、周りの人たちの魅力か溢れた映画になっています。
全員にドラマがある
この映画、好きなキャラクターが一人は現れるのではないかと思います。
私はリンさんが好きでした…。
(余談ですが、昔からファイアーエムブレム烈火の剣のリン、千と千尋の神隠しのリン、デレマスの渋谷凛、リンと名のつくものはなんでも好きなのでは?と思ってしまいます。
「僕と彼女と彼女の生きる道」の凛ちゃんは普通です。)
↑読まなくていいです
このリンさん、エンディングでフォーカスが当てられたストーリーが流れるので注目して見てください…。
見ていて言葉にならない、胸に「グググッ」とくる感じのサイドストーリーです。(語彙)
でもクラウドファンディングの名前をずっと見てても面白いです。二回見てください。
リンさんにはサイドストーリーがありましたが、それだけではなく全てのキャラクターに人生があるな、と感じさせる作品でした。
義理の姉妹となるおねえさんですが、まぁ〜嫌な奴です。
でもいっつも釜を焦がしてしまうような不器用なところがあったり、面倒見がいいところがあったり…。
今までの人生も作中で語られます。最後には「悪い人じゃないんだけどねぇ……」ってなります。なんとなく憎めないというか。
昔馴染みの水原さんにも、すずさんの妹すみちゃんにも、ちょい役のおばさんたちにも人生があります。
周作さーん!!!!!
すずさんの旦那さんの周作さんですが、めちゃめちゃに優しい。
この夫婦の仲良し具合も映画の見どころの1つです。
ちょっと抜けてるところがあるすずさんと、そんなすずさんに優しい周作さん。
見ていて「ウワァアお幸せにな!!お幸せにな!!!(錯乱)」ってなります。
この周作さんとすずさんのやりとりや動きの1つ1つが、アニメだとは思えない色気を放つ瞬間があって、
「ダァアア!!!お幸せにな!!!お幸せにな!!!!!(二度目)」
ってなります。
兎にも角にも周作さんがめちゃめちゃいい旦那さんなので、世の中の女性〜!!!
見てくれ〜〜〜!!!!!
声、「のん」さんでよかった~
このすずさん、声を女優ののんさんがやっています。
この声がめちゃめちゃ…なんかこう…「すずさん」なんです……。
のんさんの声がすずさんというキャラクターを確立させる要素になっているんですよ。
すずさんのちょっと天然入った可愛いキャラクターが、のんさんの声のイメージとぴったり。
原作を読んだことがないからかもですが、全く違和感がなくてびっくりでした。
のんさん好きな方だけではなく、そうでもないぜ!って人でも見てみてください!
方言も(あまちゃんとは違う感じなのに)頑張ってますし、イメージが少し変わるかも!?
「この世界の片隅に」、素敵な映画でした!!
是非みなさん、一度は映画館で見るといいですよ!!!(ゴリ押し)
私はいつか漫画の方を読んでちゃんと本の感想を書きたいです!ではでは!!
大学でも勉強したし、太宰治「皮膚と心」の感想を言う
もう年末ですね!!
今回は太宰治の「皮膚と心」を読みました!(青空文庫で読めます!)
さて、前にも申し上げたかもしれませんが、私は文学部!!日本文学科(国文学科)!!の!!女子大生!!!!!です!!
で、なにを専門でやってるかというと、今回の太宰治の「皮膚と心」なんですよ!!!!
というわけで、今回は太宰治の「皮膚と心」で書いていきますよ〜〜!
ここからはネタバレありです!
あらすじ
ある日、主人公の「私」に原因不明の吹出物ができてしまう。「私」は昔から皮膚病にだけはなりたくない、と考えていて、非常にショックを受ける。少し前に結婚していた夫である「あの人」に吹出物を見せ、「ぬかにかぶれたのかもしれない」と納得させるが、吹出物はどんどん悪化していき…。
感想
昔、私は、太宰治が好きじゃなくてですね…。(唐突)
『人間失格』を中学校時代に読んでから
「なんだこの!!!!!憂鬱マン!!!!」
と苦手意識を持ってしまってからは嫌厭してました。(アホすぎる感想)
よく文学部に入れたなって今でも思いますが、そんな私でも、この「皮膚と心」を読んでから好きになったんです!
なので、是非是非、「太宰治暗いねん!!」って苦手意識を持ってる人は、この作品とかを読んで見てほしい!
他にも『ヴィヨンの妻』とか『女生徒』とか、女性目線で書かれてる話はオススメです!面白いですよ!
まぁ別に明るい話ではないですが。
なんといっても、この主人公の「私」、プライドが高くて自意識過剰なんですよ。
ちょっと共感できちゃう〜!!!!!
読んでるうちに
「あぁ〜〜〜!!!自分のことを卑下して、その卑下してることに対してプライド持っちゃうことあるよね〜〜!!!そのプライドに気づくとめっちゃ辟易するよね〜!!!」
と思います。
少しだけ論文を読んだ感覚で言うと、この「皮膚と心」という作品、ジェンダー的な見方で見られることが結構多いです。
「肌や見た目を気にする女性」とか「ヒステリックな女性」とか。
こういう世間一般の「女性」のイメージが結構つまってる作品なんですよね。
男性がこういうの書くと嫌な感じになりそうですが、そうでもないんです!
この作者の男性である太宰治はこの作品に対して、
「皮膚と心」は昭和十四年に書いた。私は男のくせに、顏の吹出物をひどく氣にするたちだつたので、こんな作品を思ひついた。
と言ってます。
太宰も肌荒れとか気にする方だったんですね〜。
そういう女性的な繊細さを持っているからなのか、太宰の女性主人公の小説、女として読んでて全然嫌じゃないんですよね。
男性作家作品なのに、意外と共感できちゃうところとかがあるんです。
女々しいからこそ面白い、良い、って感じる作品です!
最近で言うと、back numberの曲の歌詞とか死ぬほど女々しいじゃないですか(褒めてます)
(ちなみにback numberは「バンドマンに彼女を取られたから」という理由で結成されたとか…女々しすぎて爆笑してしまいます(褒めてます))
(ちなみに「逃した魚」とか「あとのまつり」とかの時期が一番女々しくて良いです。アルバム名からして女々しい(褒めてます))
(こんなに言ってる割に最近の曲はマジでわかりません)
そういうイメージで、太宰治の作品も死ぬほど女々しいからこその良さがあるんですよ。(なんぞそれ)
あまりにまとめが雑な気もしますが、「皮膚と心」は現代に伝わる「女々しさ」の魅力がある作品です。
ということで、太宰治「皮膚と心」、暇だったら是非読んで見てくださいね〜!
↓280円で買えるので手元に是非!「皮膚と心」が入ってます。
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女子大生だけどブログ書いてるし『入社1年目で差がつくパソコン術』を読んだ感想
今回は、中山真敬著、『入社1年目で差がつくパソコン術』を読みました。
入社1年目で差がつくパソコン術: 20代で「結果を出す人」の教科書 (知的生きかた文庫)
- 作者: 中山真敬
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/03/20
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こちらもおすすめされたことがきっかけです。
どんな本か
パソコンでするあらゆる作業を効率化できる機能を紹介。
主にショートカットキー等だが、使えるサイトやフォルダの作り方、使い方まで紹介されている。
感想
めっっっっちゃ便利!!!!!!!
↑この太字も、普通に書いたらマウスでポチポチ変えなきゃなところを、[Ctrl]+[B]のキーで一発です。戻すのには[Ctrl]+[space]で一発です。
(ちなみに大きさと色はマウスで変えました)
強い!!!!!!!!!!!(大興奮)
ちなみにこのアンダーラインも[Ctrl]+[U]でやってます!!!うひょ~(しつこい)
はしゃぐのもこれくらいにして、もうすこしマトモっぽい感想言っていきます。
パソコン初心者だけではなく、日常生活でパソコンを普通に使っている、使えている、という人でも必ず役立つ知識が詰まっている、という印象でした。
というか、この本は「今別にショートカットキーとか使ってないけど困ってないしなぁ……」みたいな人にこそ読んでほしい!
困ってるよ実は!!!!
困ってる、とは言いすぎ(ごめんなさい)ですが、ブログを書くにも使え、普通のサイトをめぐるのにも使えます。
日常の一コマが着々と時短されるので、ちょっとでもパソコンを使う人は一読の価値ありですよ!!!
というか、個人的に超おすすめしたいのは、
レポートを書くことが多い大学生。
大学生の皆様~~~~!この本読んで~~頼む~~~~!!!!
私ももう少し早くこの本を読んでいたら、あの長文レポートや図表まとめが楽になったのに~と悔やんでます。
「入社1年目」にこだわらず、いろいろな方に読んでほしい本でした。
読む、と言っても図が多く、見開きの1/4程度しか文章がないページがほとんどなので、時間がないわ!とか、文章嫌い!!!って人でもすらすら進みますよ!
強いて、強いて!!難点をあげるとしたら、
章ごとのまとめキーワードが「……?」ってなってしまうこと。
まとめをパッと見て、「あ~そうそうコレコレ!」とはなりません。まぁ目次をみれば一発で目的のページが探せるので全然オッケーなんですが……。
そのまとめの「……?」感も薄れるほど中身はしっかりしています。
重要で使う頻度が高いものから載っている(気がする)ので、もし見かけたらチラッと立ち読みだけでもするといいですよ!手元にほしくなると思います()
短いですが今回はこんな感じで!
それでは~~~~~!
女の人生漫画「すーちゃん」を女子大生が読んだ感想
今回は「すーちゃん」読みました。
まぁ、漫画本なので読んだ、という感じではないですが。
ちなみに再読です。
今回、なぜ再読に至ったかというと、
ほかの記事でも言ってるんですが、奥田英朗の『家日和』の・・をこの『すーちゃん』の益田ミリさんがやっておられまして、久しぶりに読み返そうかな、と思った次第です。
さて、ここから先はネタバレありですよ~!
どんな本?
カフェで社員として働く三十代独身の、「すーちゃん」という女性が主人公の四コマ漫画。柔らかでシンプルな絵とは裏腹に、少し胸をえぐるようなリアルな日常を描く。
感想
再読なんですが、一回目よりもちゃんと読んだからか、胸に突き刺さる言葉の多いこと多いこと。
しかもブログで紹介しようにも、一言一言はシンプルすぎて、全体の流れがないと伝わらない……!
内容としては、「人生ってほろ苦いかよ~~~~~」ってちょっとしょんぼりしてしまうエピソードや、「わかる~~~~~」とか、「あ~~~~~」ってなるエピソードがつまってます。(雑)
すーちゃんやまいちゃんに自分を重ねる、というよりかは、周りの気遣いのない人に自分を重ねたりして、ちょっと反省したりします。
もちろんですが、すーちゃんにも共感する部分はありますよ。
片思いでなんもできないところとか。頑張ってほしい。ホントに頑張ってほしい。
すーちゃんを読んでて、「すーちゃん」派か、「まいちゃん」派か、ということになると思うんですけど(ならないです)私はまいちゃんが好きです。
まいちゃんは、すーちゃんのご近所の友達の営業として働く同じく30代女性です。不倫してます。
いくら不倫していようと、好きなものは好き。
どこが好きって聞かれてもよくわかんないんですよね。感想ブログやめちまえって感じですが。
こういうタッチの漫画、ほかにツレうつシリーズしかもってないんですが、「漫画の癖にぐいぐい内面えぐってくるな」とか「へええ~ためになるぅ」ってことがあったりして面白いです。
幻冬舎文庫さんの漫画ってほかにどんなのがあるのか気になって調べてみると
「野武士のグルメ」なる漫画が。
すげえインパクト。
ポチるか悩みましたが、今は積んでる本が死ぬほどあるので我慢です。